『帯状疱疹』は身体の片側に赤い発疹が帯状に並ぶ症状からついた病名です。
日本人の5~6人に1人が一生の間に1度はかかることがあるといわれている皮膚の病気で、発症のピークは20~30歳代と、50~60歳代です。
経過の特徴は、発疹が出る5~6日前から神経痛のようなピリピリした痛みが起こることです。
皮膚表面の赤みが増すとともに、痛みは徐々に強くなります。
積極的に治療を行わない場合は、治るまでに3~4週間かかり、悪化して痛みが残ることがあります。→【帯状疱疹後神経痛】
帯状疱疹は、過去に感染した《水ぼうそう》ウイルスによって起こります。
《水ぼうそう》は多くの人が子どものときにかかります。
全身に症状が現れますが、治療や免疫の働きによってやがて治まります。
しかし、このときウイルスは死滅しないで、神経の奥に隠れているんです。
このウイルスが再び活動を始め、皮膚に症状を起こすのが【帯状疱疹】なんですね。
ウイルスが活動を再開する理由はわかっていませんが、ウイルスを抑えこんでいる免疫細胞の数が、20年ほど経つと減少することが原因と考えられています。
そのため、初めて水ぼうそうにかかった子どもの頃から20年ほど経った20~30歳代になって、帯状疱疹になる人が多いのではないかと考えられているのです。
また、中高年では、免疫細胞の減少に加えて、免疫の働きそのものが低下するので、ウイルスの活動が活発になり、発症することが考えられます。
一般にストレスや過労があったり、糖尿病・アトピー・ぜんそくなどの持病がある場合や、妊娠などが、帯状疱疹のきっかけになると考えられています。
治療開始が遅れたりして、重症化すると、次のような後遺症が起こることがあります。
①顔面神経麻痺・難聴
帯状疱疹が顔やあごから首にかけて起こると、顔面神経麻痺や難聴につながることがあります。
②帯状疱疹後神経痛
免疫の働きが弱くなっている中高年では、皮膚の症状が落ち着いても、痛みが3ヵ月以上続く場合があります。
人によっては、3~10年続くことがあります。
※水ぼうそうウイルスは感染力の強いウイルスです。
水ぼうそうにかかったことのない、あるいは予防接種を受けていない方との接触は避けたほうが良いでしょう。
(今日の健康 2011年 2月号 参照)
鍼灸治療について
帯状疱疹は、早期発見→治療が肝心です。
『あやしいなぁ~・・・』と思ったら、急いで皮膚科に行きましょう!
帯状疱疹後神経痛になってしまったら・・・当所にお越し下さい。
時間はかかります。
じっくり&しっかりと治していきましょう。
場所によりますが・・・お灸がメインになります。