後縦靭帯骨化症について

『こうじゅうじんたいこっかしょう』と言います。

首の骨の後ろにある靭帯が硬い骨に変化(骨化)し、神経を圧迫することで、様々な症状が現れる病気です。

50歳代以降の人に多く見られます。

原因が不明で、重い症状が残ることがあるため、厚生労働省は『難病』に指定しています。

しかし、治療技術の進歩によって、治療が可能な病気になってきています。

症状は、以下の通りです。

初期症状としては、「手や腕の痛み・しびれ」「首や背中の痛み」が現れます。

※首を前に倒したときに、症状が現れやすいのが特徴です。

中期以降の症状としては、「箸が使いにくい」「文字が書きにくい」といった運動障害や、「足のしびれや麻痺」といった歩行障害。

「尿が出にくい」「便秘になりがち」といった排泄障害が現れます。

初期症状だけでは、他の似たような症状(『頚椎椎間板ヘルニア』『頚椎症』など)の病気と区別することは、簡単ではありません。

ただ進行に伴って、運動障害・歩行障害・排泄障害など、神経を圧迫する症状が現れやすいのが特徴です。

(今日の健康 2012年 10月号 参照)

鍼灸治療について

痛み・しびれの軽減に努めます。

症状が安定し、生活の質を確保することが可能になります。

但し、必ず病院の定期的な受診を欠かさないようにしましょう!